潰瘍性大腸炎(UC)とは、どんな病気・症状?

潰瘍性大腸炎

西洋医学(標準医学)と後述する松本医学での潰瘍性大腸炎の捉え方について書き出してみます。

潰瘍性大腸炎の西洋医学(標準医学)における説明

公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センター

潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜(最も内側の層)にびらんや潰瘍ができる大腸の炎症性疾患です。特徴的な症状としては、下血を伴うまたは伴わない下痢とよく起こる腹痛です。病変は直腸から連続的に、そして上行性(口側)に広がる性質があり、最大で直腸から結腸全体に拡がります。この病気は病変の拡がりや経過などにより下記のように分類されます。
1)病変の拡がりによる分類:全大腸炎、左側大腸炎、直腸炎
2)病期の分類:活動期、寛解期
3)重症度による分類:軽症、中等症、重症、激症
4)臨床経過による分類:再燃寛解型、慢性持続型、急性激症型、初回発作型

潰瘍性大腸炎(UC)治療を考える情報サイト 旭化成メディカル株式会社

潰瘍性大腸炎とは、何らかの原因により大腸の粘膜に炎症が起こり、びらん(ただれ)や潰瘍ができる病気です。
炎症は通常、肛門に近い直腸から始まり、その後、その奥の結腸に向かって炎症が拡がっていくと考えられています。腸に起こる炎症のために下痢や粘血便(血液・粘液・膿の混じった軟便)、発熱や体重減少などの症状があらわれます。
病状は、おさまったり(寛解期)、悪化したり(活動期)を繰り返すことが多く、長期にわたってこの病気とつきあっていくこともあります。

西洋医学(標準医学)の潰瘍性大腸炎の定義

・自己免疫疾患
・なんらかの理由で免疫が暴走して自分の細胞を攻撃している
・原因不明の難病

西洋医学(標準医学)の潰瘍性大腸炎の治療方法

・原因不明
・対症療法で根本治療は確立されていない
・免疫の働きを止める薬を用いて症状を止める
・外科的手術も取り入れる
・代表的なお薬
サラゾピリン
ペンタサ
アサコール
プレドニン(ステロイド)

特にステロイド は緊急性が高い場合は生命を救ってくれるお薬です。
ただし、長期的に飲用することはデメリットが大きい。 免疫を止めてしまうので、
・その他の病気にかかりやすくなる
・どんな副作用がでるかわからない
といったデメリットがあります。

ペンタサ
患者向け http://www.rad-ar.or.jp/siori/kekka_plain.cgi?n=16193
医家向け http://www.kyorin-pharm.co.jp/prodinfo/medicine/pdf/a_penta.pdf
副作用発生率 11.54%

プレドニン(ステロイド)
患者向け  http://www.rad-ar.or.jp/siori/kekka.cgi?n=428
医家向け  https://www.shionogi.co.jp/med/download.php?h=73be125188f63650678142699092e739
副作用発生率 22.27%

潰瘍性大腸炎の松本医学における説明

大阪 高槻市に漢方医院(松本医院)を開業されている松本仁幸博士はステロイドを使わない・漢方を中心とした治療に取り組んでおられます。
漢方科 松本医院ホームページ アトピー・リウマチ(アレルギー・膠原病)・クローン病・潰瘍性大腸炎を漢方と鍼灸によって免疫を上げ、患者自身の免疫で治す
松本仁幸博士は臨床で培われた知見の中で、下記のように定義されています。

UCの原因は化学物質であります。その化学物質をIgEで戦えばアレルギー(アトピー・喘息・花粉症)となり、ステロイドで免疫を抑えればIgGで戦う膠原病(UC・CD・リウマチ・MCTD・SLE・シェーグレン)となります。UCは腸管の膠原病であります。いかなる膠原病でも、完治させるためには、ステロイドを使わずに漢方生薬で免疫を高めるとIgGはIgEに抗体のクラススイッチを自然に免疫はしてくれます。すると膠原病がアレルギーに変わります。さらに免疫を抑えずに漢方煎剤を飲み続ければ、免疫が上がり続け、最後はレギュラトリーT細胞(T−reg)により、いま戦っている化学物質に対して自然後天的免疫寛容を起こすのです。

※自然後天的免疫寛容 西洋医学では定義されていない、松本医学での定義です。

松本医学の潰瘍性大腸炎の定義

・免疫が身体の中に入ってきた化学物質のいずれかを異物として認識する。
・免疫は細菌やウィルスを退治するのと同じように、化学物質に対して攻撃を加える。
・攻撃の際に周辺の細胞も巻き込まれており、そこで炎症が発生している。

松本医学の潰瘍性大腸炎の治療方法

・松本医学の理論を理解して自分の免疫が身体を治すことを理解する
・潰瘍性大腸炎は治ることを理解して意識する
・心の持ち様を変えて、自己のストレスを軽減する
・症状に応じて西洋医学の薬を徐々に減らす(最終的には止める)
・漢方を用いて、免疫を高める&リバウンドの症状を和らげる
・症状を出し続けて、症状が自然に止まること(クラススイッチ)をひたすら待つ
・ヘルペス起因の体調不良や痛みを抗ヘルペス薬を用いて拡大を防ぐ
・抗体クラススイッチ後のアトピーの症状を漢方で和らげる
・症状がなくなり完治したとしても、心の持ち様を維持しストレスを溜めない

筆者の潰瘍性大腸炎に対する方向性

筆者は医学者でも免疫学者でもありませんので、素人理解でしかありませんが、松本医学においては、明確に論理立てされており、潰瘍性大腸炎を治療する為の手順が示されています。また、それに従って治療した実績が数多く報告されています。よって、見通しの無い西洋医学に従うよりは、松本医学に則って潰瘍性大腸炎の完治に取り組んでみたいと思います。
尚、松本医学では潰瘍性大腸炎の原因になっている化学物質に対して、免疫寛容を起こすために取り込んでいく必要もあることから、症状がひどくならなければ、何でも食べてもよいとご説明されています。

この点は、個人的な経験上から、別の食事療法も取り入れます。
・ナチュラルハイジーン
・酵素栄養学 鶴見先生
・少食&しょうが 石原先生
の書籍で得た知識と過去取り組んできた食生活改善を活かしていきたいと考えています。


筆者の潰瘍性大腸炎の症状は内視鏡診断で中程度と、それほど酷くなく時間的に余裕がありますのでこのように考えています。症状が進んで劇症や大腸に穴があくような生命の危険が高い場合は別の判断になると思います。腹膜炎で死んでしまうような状況であれば、ステロイドを使ってでも生命を取りとめることが最優先です。